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究極の安定職業とは

2018.01.17

よくテーマでも扱っていますが、発達障害を持つお子さんの保護者からのご相談で多いのが、将来の仕事のご相談です。

 

この質問に対する私の回答は決まっているため、今回は別ブログでも書いた内容と一部重なりますが、今後日本や世界はどうなっていくから、どういった考え方が必要なのかについてお伝えしたいと思います。

 

価値の行方

日本に限らず、国家発行の紙幣(や貨幣も含めて、今回は紙幣と呼称)には価値がなくなりつつあります。

 

なぜなら今は借金を返済するための国債を含めた紙幣であり、それを保証するものは国家、国家そのものへの信頼が今は失われつつあると言えるからです。

 

例えて言うなら、倒産しそうな会社から給料が支払われていたとします。それがア○ムなどの金融機関で借りたものであるとしたらどうでしょう?今月の支払いはよかったとしても、そうやって借金で運転資金を回している企業から給料をもらえたとしても、来月その会社は存在するのかどうか怪しいものです。

 

また、給料の半分が会社の株券だとしたらどうでしょうか?

倒産しそうだとの噂が立っている企業の株券なら出来るだけ早く売って現金化したいのではないでしょうか?

 

上記した

会社=国

給料=紙幣

株券=国債

 

となります。

 

また一方で、世界に埋蔵量が決まっているもの、例えば金や銀、プラチナなどの価値はこの数年でかなり上がりました。

 

私の記憶している限りでは、この10年の間に金は1g=3,000円から、今は1g=5,000円強にまでなりました。価格が上がる=欲しい人が多いということです。

 

これは受容と供給の関係というカリキュラムでお話させてもらっています。

 

また一方で世界に埋蔵量が一定とされているビットコインなどの仮想通貨も値上がり傾向があります。と書いていたら急に大暴落したようですが、それでも1Bit=160万円くらいです。

 

ちなみに私は1Bit=70万くらいの時に購入しましたので、単純に2倍以上に価値は膨れました。

 

 

このようにこれまでは、紙幣という「国家が保証する紙切れ」に価値がありましたが、今では金や銀のような現物(世界の埋蔵量に限りがあり、みんなが欲しがるもの)か、ビットコインやイーサリアムのような空気(世界の埋蔵量に限りがあり、多くの人が価値を感じ欲しがるもの)に価値の集中、つまり富の集中が起こっているのです。

 

価値とは何か、ということについてのヒントがここにあります。

・他のものと交換が出来、

・世界にある量の限界が決まっていて、

・みんなが欲しがる(価値を認めるもの)

ということです。

 

価値を提供する側へ

私がよく就職に悩む方にお伝えしている本の一冊である銀のアンカーには、『究極の安定した職業とは何かを考える課題』を師匠から与えられる場面があります。

私が好きな作家さんの一人である三田紀房さん著のマンガですが就職関係なら、この本と、エンゼルバンクは必須テキストだと考えています。

横道に逸れましたが、大事なことは、これから社会は急速に価値を提供する側と価値を受ける側とに二極化していくということです。

 

これは発達障害に限った話しではありません。

 

なので、常に価値を提供する側の意識に立つこと。

 

そのためには相手の目線が必要となるので、伝えるという視点はかなり重要となってきます。

ただ誤解がないように、相手の視点を意識すると言っても、発達障害の方が苦手でよく悩まれる、相手の視点に立って臨機応変に伝える方法を考える必要がある、のではなく、常に同じスタンスで文章を書き続ければ問題はありませんので、その点はご安心下さい。

 

大事なことは価値の提供を意識するということです。

 

働き方の価値観は変わってきている

少し前までは、YouTuberという職業なんて考えもしなかったことです(今後YouTuberが仕事として定着することとは別として)。

 

今は職業という考え方が、

「働いてお金をもらう」から「価値の提供をし、それに見合った報酬をもらう」という価値観に変わってきつつあるということです。

 

それは決して学問的なことでなくても、お金の稼ぎ方でなくても、構わないのです。もちろんこれらに価値を感じる人は多いとは思いますが、多いことと稼げることは全く別の問題です。

 

今は価値を提供出来る人が価値があると思って下さい。

 

自分の勝ちパターンを見つける

言わずもがな、発達障害の方の強みは、自分の興味あることを突き詰め、とことんまでやることです。

 

ですので、興味あることと【同じことに興味がある人に価値を提供する】という意識も合わせて持って、突き詰めていくことはお金を稼ぐ1つの手段になりえます。ここまでがセットで発達障害を持つ方の職業における勝ちパターンなのです。

 

お金を稼ぐことが一番なのではなく、生計を立てる手段を持てる可能性があること、またそのことを通して生きる自信を、そういった方法を通しても持てる可能性があるということなのです。

 

ですので、あえて言います。

 

究極の安定職業とは、

 

【価値を提供出来る存在になること・またはなろうとすること】

 

です。

 

残念ながら企業における価値を安定して提供することはどんどん難しくなってきています(一人になんでもさせようとする企業で発達障害を持つ方はストレスなく働けるでしょうか?大きな企業で上司が変わったとしたら、今まで順調だったとしても今後も評価は安定していると言えるのでしょうか?)。

 

あくまでも企業は1つの財布として考え、そのことプラスαを提供出来ることを意識することが究極の安定になると考えます。そしてそうやって得た経験は企業にとっても、コスト意識であったり、コスパということでメリットがあると考えるのですが、いかがでしょうか?