職場に居るかもしれない発達障害困ったさんへの対処
精神科医が推薦するADHD克服カウンセラー舩曳です。
過去に書いたこの
「職場の困ったさん」
シリーズですが、好評だったので、今回は発達障害について書いてみたいと思います。
職場の困った発達障害の特徴とは
ぱっと思い浮かぶだけで、
・対人コミュニケーションがいまいち(言ってることが分かりにくい、理解も一度では出来ない)
・ミスや物忘れ(「聞いていなかった」「聞いていません」)が多い
・マイペース
・空気が読めない・読みにくい
・思わず言った一言で職場が大混乱
・多くの人を巻き込む
・同じことを繰り返し言う
・しかも愚痴が多い
・プライドが高い
などでしょうか。
もちろん誤解しないで欲しいのですが、これらの困ったことをするからと言って、発達障害が疑われるとか、発達障害であるという因果関係を伝えているのではないので、その点は誤解なきようお願いします。あくまで発達障害と診断された方が、こういった特徴のため、困ったさん扱いされることがあるということです。
こういったトラブルを引き起こす人たちは、継続してトラブルを引き起こすため、会社単位だと、取引先や同僚とのトラブル、お金の取り扱いを任せられない、待ち合わせに来ない、連絡が取れないなどのため、何かしらの対処をする必要があるでしょう。
発達障害を持った困ったさんへの間違えた対処法
ここで大事なのは、
「性格のせいにするのではなく、メモリ不足を含めた発達障害特有の特徴なので、その特徴に合わせた具体的な対処法を伝える」
ということ。
よく聞くのが、
・もっと注意深く確認しろ!
→「え?何を?どのくらい??」
・言う前にもっとよく考えて話せ!
→「思わず口に出ただけなのに」「思ったときに話さないと忘れちゃうし」
・「もう他の人と仕事以外のことで話さなくていいので」
→「周りの人と仲良くするのも仕事だから話しているのに」「なんで私ばかり」
と曖昧な表現で指示をしてしまうこと。
今どきは、コンプライアンスの関係もあるので、強く言えないのもあり、はっきり伝えることも難しいと思いますが、仮に発達障害であるなら、指示は
「誰が見ても」
「客観的で」
「測定可能な行動で」
伝える必要があります。
もう少し詳しく説明しましょう。
発達障害を持つ人への具体的な指導とは?
本来は
「対処法」
とするのが正しいのでしょうが、経験則上、
「具体的な指示をしてもらう」
方が発達障害の方は、適応が良くなることが多いです。信頼関係を築きにくいところも最初はありますが、
「深い信頼関係を築くためにも、具体的な指示をしてあげる」
ことが重要です。
・紙に書いて渡す
・紙に書いたものを話すよう促す
これだけでも随分変わります。
一度紙に書くことで、メモリが小さい特徴をカバーすることが出来ます。
発達障害の場合、メモリが小さいため、メモを取っても、どこに書いたか忘れている、系統立ててまとめていないため書いても機能しない、後から検索出来ない、などの問題があるため、指示があるなら、紙に具体的に書いて渡してあげてください。
また会議などで、本人が発言をする前には、一度紙に書いてそれを読み上げるよう指示をしてあげて下さい。
その際、読み返すように促すことも効果的です。
一定のまとまりを持って話すことが可能になります。
一方で、それを聞いた人がどんな気持ちになるかは分からない場合もあるため、その点については、指示どうこうよりも、
「パターンで対応すること」
を教えてあげるようにしましょう。パターンで対応については、また改めてまとめて書きます。
それでも指導が難しい場合には
あなたが社長や、上司であり、指導する立場にある場合には上記の方法で効果は出てきます。一方で、単なる同僚の場合は、直接指導したり、関わったりすることは得策ではありません。
その場では言うことを聞いたふりをしているように見えても、恨みに思われたりすることがあるからです。
正論であればあるほど、その恨みは深くなります。
その場で癇癪を起こしてくれるなどならまだいい方で、
「メンツを潰された」
とプライドが出てきて、上司に告げ口をしたり、陰口を言って回ったり(陰口は大体ブーメランで本人に返ることが多いですが、言われて決して気分がよいものではないので)するため、一番はあなたとその発達障害を持つ相手の両方に関係する上司に対応してもらうのが一番です。
権威に弱いのも発達障害の特徴です。
発達障害について、誤解を受けやすかったり、あまり知識がなかったりして、単なる
「職場の困ったさん」
で終わってしまうこともありますが、上記したように周りを振り回してしまうことで、お互いに不利益を被る場合もあります。
迷った場合は、専門家に相談するようにして下さい。
適切な対処法を教えてもらえます。
直接ご相談したい場合は、こちらまで連絡を下さい。
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