発達障害の子に見通しを持たせるにはどうしたらいいか?
見通しが持てないと、その子は色々とその後の人生で苦労することが予想されます。
発達障害の子が見通しを持てないことで苦労すること
▼対人トラブル
言っちゃいけないこと、後々自分が不利になることが分からずに言ってしまい、大きなトラブルになる
▼不登校など登校習慣
やらなくちゃいけないことが未定着、あるいは不登校が定着した場合、その後のキャッチアップが難しい
▼将来のこと
俗的に言えば、
「食っていける収入をどうするか」
という話になります。見通しやセルフマネジメント、自己管理が出来ないと、親から支援が出来なくなった時点で、その子の生活は破綻します。
あなたもきっとお子さんのこういったことが気になって、このコラムを読んでいただいていると思うので、1つずつ答えて行きたいと思います。
どう伝えたらいいのか
まず先に言っちゃダメなしつけ方をお伝えします。
『あなたが~~のままだったら、あなたが将来困るのよ』
これ一番ダメなやつです。
そもそも見通しが持てないので、親御さんとお子さんの前提条件も違えば、ニーズがないので、
【見通しそのもの】
をテーマにした話し合いという名の説得は、ほぼ失敗に終わります。
その場合よく返ってくる返答が
「そんなん大丈夫やし(根拠なし)」
「なんとかなるやろ(根拠なし)」
「Youtuberなるから大丈夫(Youtuberは今戦国時代)」
「お母さんが死んだら、俺も死ぬし(聞かされる方は唖然)」
こういう返答に失望、あるいはイライラされる方が非常に多いのではないでしょうか。
では、望ましい伝え方はというと
1.紙に書いて視覚化する
2.言うのではなく、”体験させる”
3.定着するまで淡々と対応する
4.言っちゃダメなことを言う場合はADHDやASDが背景に疑われるので、服薬も視野に入れる
5.将来の話をするには、自分で考えさせるのではなく、選択肢をこちらで用意する。それを選ばせる。ただ今親御さん世代の稼ぎ方と今の稼ぎ方は異なるため、そちらへのアンテナを張っておく必要あり。
ポイント
臨界期という、発達障害のお子さんが許容出来る範囲がまだあるうちに、一定行動して定着させるのも大事なことです。
また感情的にならずに、
【淡々と対応する】
ことも大事なことです。
いじめなど明確な原因がない不登校は、
『はい、学校に行く時間よ。起きようね。準備しようね。ご飯食べようね。荷物持ったね。はい、いってらっしゃい』
これを淡々とする必要があります。
決して
「親が先に出勤して、子どもが自発的に学校に行く」
なんて幻想は持たない方がいいです。
不登校修正のための臨界期は
『大体3週間』
です。
この戦いに親御さんが根負けすると、その後は大体親御さんが一生をかけて面倒を見る必要があることが多いです。ちゃんとカウンセリングやSSTを受けることで改善される方も居ますが、50%くらいの確率です。その場合も、カウンセリングやSSTだけではなく、
「親がお子さんと対峙する覚悟を決めた場合のみ」
良くなることが多いです。
どこかでお子さんとは対峙する覚悟は必要ということですね。
コミュニケーションに関しては、臨機応変というのが難しいため、
「紙に書いてそれを発言させる」
「色んな対人パターンを経験させる」
ことが重要です。
ADHDの私が心理カウンセラーやれているのも、嫌な体験も含めて、たくさんパターンを経験してきたこと、それを蓄積してあることにあると自己分析しています。
仕事に関しては、正直あなたのお子さんの発達障害の程度に依ります。
・こだわり
・経験によるコミュニケーションスキル
・管理能力(物忘れ、期限守れないなど。スマホのスケジュール機能などが役立つ)
これらを親子関係の中でやろうとすると大変なところもあると思いますので、頼れる専門家が近くに居る場合には是非そちらをご活用下さい。
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発達障害の生き方快適サポート
臨床心理士・公認心理師 舩曳 泰孝(ふなびき たいこう)
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