腹が立つ行動など不適応行動への適切な対処法

発達障害の治療と支援【生き方改革塾】臨床心理士の舩曳です。

 

きょうだいがいる場合に、より自分に注目を集めるために、保護者であるあなたの腹を立てさせたり、イラッとさせる行動をお子さんが取ることは、よくあることだと思います。

 

そういったときに、どう対処すると

 

■今後のことを含めて楽なのか■

 

ということについて、今回は伝えたいと思います。

 

◎その行動により何が起こっているのかを知る

実際学校場面等、集団ではこういった、自分に注目を集めるための、先生をイラッとさせるような、一見挑発とも見える行動を発達障害を持つお子さんがされることは、しばしばあることです。

 

・先生の発言にいちいち言葉を発する

・他児の挑発に乗り、立ち歩くなどで怒りを表現する

・聞いて欲しいときに、大人の言葉尻を捉えて、反応する

 

先程も伝えたように、周りから注目を集める、大人の気を惹くために、お子さんにとっては、上記の“行動は必要で意味のあること”なのです。

 

少し分かりにくいかと思いますので、説明をします。

 

普通に考えるなら、大人が『辞めなさい』『嫌だから辞めて』と言われるような行動は、子どもにとっても、そうする意味はないように思われます。なぜなら、立ち歩くと、叱られるなどの嫌なことがあるわけですから。

 

発達障害の有無によらず、一般的には子どもが取る行動には、

 

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その行動を取るに足る十分なメリットがあった

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と考えていきます。

つまり、お子さんにとって、

・先生の発言にいちいち言葉を発する

・他児の挑発に乗り、立ち歩くなどで怒りを表現する

・聞いて欲しいときに、大人の言葉尻を捉えて、反応する

ことは全て、そうするだけの“メリットがあった”と考えるほうが、行動を理解する上で役立ちます。

 

それは、

・大人からの注目であったり(特別扱い)

・授業の中断(自分がクラスの行動を支配した)

などの、一見すると分かりにくいメリットが、行動の裏に隠れていることが多いです。

 

 

ご家庭に置き換えると、

・そうすることにより、きょうだいより親からの関心を集められた(例え叱られたとしても)

・きょうだいに構っていた親が、自分の方を振り向いてくれた

という場合は保護者の意に反して、不適応行動は繰り返されます。

 

なぜなら、そうすることで、お子さんが欲しい、

 

【保護者からの関心や注目】

 

を集められるからです。

 

◎不適応行動への対処法

これは行動分析学という学問で説明が出来ます。

お子さんの行動は、不適応かもしれませんが、既に誤って学習されたものです。

 

そのため、もしその行動を辞めさせたいのであれば、

1.場面

2.結果

この2つを保護者であるあなたがコントロールする必要があります。

 

しかし、ここであなたは不思議に思ったはずです。

 

『だめな行動に対して、ちゃんと叱っているのに、それではダメなのか?』

 

 

はい、行動分析学に基づいて言うなら、“叱ること“は必ずしても、お子さんにとって罰にならない場合もあるのです。

 

ここはよく、【発達障害の子どもは空気が読めないから、叱られていることが分からずに、同じことを繰り返すんだ】という誤解もあるのですが、実際は、上に書いたような、誤学習の結果、発達障害のお子さんが不適応行動を発しているだけという場合もあります。

 

不適応行動を誤学習してしまった後の、正しい対処法は、

・無視をする

・大人側のテンションは一定のまま淡々と

・するべき行動を明確に

 

というものになります。

 

1つずつ説明をしていきます。

①無視をする

不適応行動に対して、学校場面の先生であれば、授業を中断して、その子を注意したり、叱ったりすることは、子どもからしたら、「狙い通り」なのです。

 

なぜなら、面白くない授業を中断したいし、自分に注意を引きたいのですから。

 

そのため、本来すべきこと(学校では授業、家庭では時間通りにご飯を食べる、入浴するなど)があった場合、それを止めることが出来るなら、お子さんにとっては、叱られた上で、十分旨味のある結果になっていると知って下さい。

 

そのため、無視をするとは次の対処法とも関連しますが、本来すべきことを止めないという意味で理解してもらえたらと思います。

 

②大人側のテンションは一定のまま淡々と

もうなんとなくお分かりいただけているのかと思いますが、大人のテンションが変わること、そのこと自体がお子さんにとってはご褒美です。

 

ボタンを押したら奇声を発するおもちゃと同じ感覚なのです。

 

であるなら、授業の中断や、食事時間に来ない子どもを叱ることは、これもまたお子さんからしたら、「やった!狙い通りだ!」となります。

 

そのため、もし正しい行動を教えるとしても、大人側は声を荒げたり、『こらっ!』と言うことは、あまり意味がなく、逆にお子さんからしたら、「思う壺」ということを理解しましょう。

 

③取るべき行動を明確に

行動とは、”誰が見ても、客観的で、測定可能なもの”のことを指します。

 

そのため、『ちゃんとしなさい』『きちんとしなさい』ということは、何も言っていないのと、同じことです。

 

例えば上記の食事時間に席に座っているということであれば、『ご飯の準備出来たわよ~じゃあ、今からタイマー押すね!よーい、スタート!』と言って、決められた時間内に席に座ることが、適切な学ぶべき行動になります。

 

このようにゲーム形式にしてもいいですし、またこういった方法でも乗らないお子さんもおられます。

 

そういった場合は、前後の状況にもよる(散らかっていて、食事の席に着くこと自体が苦痛であるとか、食卓に行くまでに魅力的な何かがあり、それが本人の気をそいでいる)ので、そのあたりは個別にご相談いただけたらと思います。

ご相談はこちらから

 

いずれにしても、お子さんに取って欲しい行動は、上記した”誰が見ても、客観的で、測定可能なもの”であるようにして下さい。

 

特に発達障害のお子さんの場合は、メモリの問題や、独特の受け止めなどで少しひねくれたような受け止めに感じることが多いと思います。

 

こういった行動分析学のテクニックなども使い、親子関係が悪くならない、分かりやすい注意や、指導テクニックも是非少しずつ知っていってもらえたらと思います。

 

個別相談はこちらからお気軽にご連絡下さい。

発達障害の治療と支援【生き方改革塾】

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