月別アーカイブ: 2018年1月

発達障害 衝動的な発言や行動コントロール

発達障害を持つ方の、トラブルになる大きな原因として、ASDであっても、ADHDであっても、

 

【突発的に(衝動的に)発言や行動をしてしまう】

 

ということがあるようです。今回はその突発的に発言や行動をしてしまうことについてお伝えしたいと思います。

 

気質(または器質)が心をムズムズさせる

我々心理を専門とする場合、どんな方なのかを見分ける場合、上記のような構造で人を見立てて行きます。

 

まずは気質(生まれつき)または器質(脳内の変容)なのか、次は性格なのか、最後に環境要因なのかということです。

 

発達障害の衝動性はほとんどが気質(生まれつき)のものです。

 

小学生くらいまでは、どうしてもこの気質が心をムズムズさせるので、衝動的な発言や行動が多いままですが、ある訓練を受けることで、心のムズムズはそのままに、他の選択肢があることに気づいて行きます。

 

得か損か

何度も出てくる【得か損か】です。

 

発達障害の治療において、望ましい行動を身に着けてもらうためには必ずと言っていいほど使う手法で、<どちらが得か損か>を考えてもらいます(ちょっとしたテクニックを使うと、得か損かはすぐにご本人にご理解いただけます)。

 

選択肢1.心のムズムズがささやきかける衝動的な発言や行動

選択肢2.得か損かでちゃんと理解した上で分かる得な行動

 

これを選択出来るようになることが、発達障害の治療、特にコミュニケーションの治療ではとても有効です。

 

極端かもですが、これが出来るだけで、家庭ではしつけが楽になりますし、学校でも友人から浮かずに済むので、かなり発達障害の方の心の状態は落ち着きます。

 

まとめ

大事なことは、心のムズムズがささやく衝動的な選択肢以外にも選択肢があることを知り、それを選択していくことです。

 

その選択肢は、ご本人にとって【得】でなければなりません。

 

こういった得をしっかり学んで行くことを、生き方改革塾では、発達障害の治療の一環として行っています。

 

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発達障害 瞬時に言い返せない 仕返ししたい気持ち

今回は、困り感はあるんだけど、それが発達障害由来のものと気づいていない方からのご相談です。

 

よく騙されるんです

今回のご相談は小端(こばた仮名)さん、34才からのご相談です。

 

小端さんは私立高校の先生を非常勤(バイト)でされておられます。

最初お会いしたときには、暗い表情、リュックサック、服装にもあまり頓着されない様子、そして何より体臭がきつかったのを覚えています。確認はしませんでしたが、入浴も数日に一度という感じでしょうか。

 

小端さんは、関西の有名大学を卒業後、塾講師を経て、今の学校の先生になったとおっしゃいます。

今回のご相談内容は「僕、よく騙されるんです。騙した相手に仕返しをしたいんです」というものでした。

 

仕返しをしたい

ご本人の訴えをお聞きしました。比較的意思のやり取りはスムーズでした。ただご本人がされたこと、受けた仕打ちに対しては非常に強く、またなんとかこらしめてやりたい(=自分は正しいのにという思い)という思いを強く感じました。

 

そんな彼はアム○ェイから、金融の投資商品(配当が手渡しのものだそうです)までありとあらゆる勧誘の話に乗り、手元にはほとんど貯金もないとのことでした。

 

大体の彼のパターンは決まっていて、

・『いい話があるんだけど』と勧誘される。

・「とりあえず」という軽い気持ちで聞きに行く。

・「一度考えます」と持ち帰る

・後日会った時に(おそらく煮え切らない彼の態度を見て)相手が強く押す。

・強く出られると引いてしまい、サインをして、お金を振り込む(カードを切る)とのことでした。

 

そして後から、「騙された。仕返しをしたい」と思うとのことでした。

 

発達障害の方の陥りやすいパターン

ほとんどの発達障害の方の苦手パターンは、臨機応変ということです。

そのため、どの方にも <その場で判断をしないこと。サインをしないこと> とお伝えしています。

 

突発的に何かを言われたり、強く言われると言い返すことが出来ないことが多いと言われています。

その背景には、

・心のうちに生じた言語化が苦手

・相手に嫌われたくない

・上手に言おうとすればするほど、固まってしまう。

・相手の論理の展開のスピードについていけない。

があります。

 

そのため、その場で判断を下すことは、後の後悔や、恨みになることが多いです。

こういった、瞬間的な論理的な判断を求められること、相手に強く出られることは発達障害の方の苦手なパターンの1つに上がります。

ですので、発達障害の方はあまり急いで結論を出そうとさせられている状況になっていると気づいたら、あえて引き下がるようにして下さい。それがいくらうまい話に聞こえてもです。

 

まとめ

実は上記の方は、発達障害の自覚をお持ちではない方でした。逆に(学校の先生をしているため)「何名か発達障害ではないかと心配な生徒が居る」ともおっしゃっていました。

 

しかし、こういった方は決して世の中に少なくはありません。

 

発達障害の治療において、まずは何より自覚(発達障害の自覚というよりは、瞬間的に判断をすること、プレッシャーをかけられた状態で判断を求められることが苦手という自覚)を持つことが一番重要です。

 

もし周りでそういった方が居られた場合は、まずは軽く【慎重に判断をすること】、そして、【焦って決めさせないこと】が重要です。

 

ただし、逆にあなたが彼のような方の上司の場合には、なかなか煮え切らない態度にイライラ来てしまい、早急な判断を求めることもあると思われますので、そういった場合は、後で意見を翻す可能性がある(それでも上司側から強く出るとさらに上司寄りの意見になるのですが)ことを知っておいて下さい。

 

そしてこういったことが自覚がない発達障害の方には起こりやすいということを是非保護者の方は知っておいてもらえたらと思います。

 

究極の安定職業とは

よくテーマでも扱っていますが、発達障害を持つお子さんの保護者からのご相談で多いのが、将来の仕事のご相談です。

 

この質問に対する私の回答は決まっているため、今回は別ブログでも書いた内容と一部重なりますが、今後日本や世界はどうなっていくから、どういった考え方が必要なのかについてお伝えしたいと思います。

 

価値の行方

日本に限らず、国家発行の紙幣(や貨幣も含めて、今回は紙幣と呼称)には価値がなくなりつつあります。

 

なぜなら今は借金を返済するための国債を含めた紙幣であり、それを保証するものは国家、国家そのものへの信頼が今は失われつつあると言えるからです。

 

例えて言うなら、倒産しそうな会社から給料が支払われていたとします。それがア○ムなどの金融機関で借りたものであるとしたらどうでしょう?今月の支払いはよかったとしても、そうやって借金で運転資金を回している企業から給料をもらえたとしても、来月その会社は存在するのかどうか怪しいものです。

 

また、給料の半分が会社の株券だとしたらどうでしょうか?

倒産しそうだとの噂が立っている企業の株券なら出来るだけ早く売って現金化したいのではないでしょうか?

 

上記した

会社=国

給料=紙幣

株券=国債

 

となります。

 

また一方で、世界に埋蔵量が決まっているもの、例えば金や銀、プラチナなどの価値はこの数年でかなり上がりました。

 

私の記憶している限りでは、この10年の間に金は1g=3,000円から、今は1g=5,000円強にまでなりました。価格が上がる=欲しい人が多いということです。

 

これは受容と供給の関係というカリキュラムでお話させてもらっています。

 

また一方で世界に埋蔵量が一定とされているビットコインなどの仮想通貨も値上がり傾向があります。と書いていたら急に大暴落したようですが、それでも1Bit=160万円くらいです。

 

ちなみに私は1Bit=70万くらいの時に購入しましたので、単純に2倍以上に価値は膨れました。

 

 

このようにこれまでは、紙幣という「国家が保証する紙切れ」に価値がありましたが、今では金や銀のような現物(世界の埋蔵量に限りがあり、みんなが欲しがるもの)か、ビットコインやイーサリアムのような空気(世界の埋蔵量に限りがあり、多くの人が価値を感じ欲しがるもの)に価値の集中、つまり富の集中が起こっているのです。

 

価値とは何か、ということについてのヒントがここにあります。

・他のものと交換が出来、

・世界にある量の限界が決まっていて、

・みんなが欲しがる(価値を認めるもの)

ということです。

 

価値を提供する側へ

私がよく就職に悩む方にお伝えしている本の一冊である銀のアンカーには、『究極の安定した職業とは何かを考える課題』を師匠から与えられる場面があります。

私が好きな作家さんの一人である三田紀房さん著のマンガですが就職関係なら、この本と、エンゼルバンクは必須テキストだと考えています。

横道に逸れましたが、大事なことは、これから社会は急速に価値を提供する側と価値を受ける側とに二極化していくということです。

 

これは発達障害に限った話しではありません。

 

なので、常に価値を提供する側の意識に立つこと。

 

そのためには相手の目線が必要となるので、伝えるという視点はかなり重要となってきます。

ただ誤解がないように、相手の視点を意識すると言っても、発達障害の方が苦手でよく悩まれる、相手の視点に立って臨機応変に伝える方法を考える必要がある、のではなく、常に同じスタンスで文章を書き続ければ問題はありませんので、その点はご安心下さい。

 

大事なことは価値の提供を意識するということです。

 

働き方の価値観は変わってきている

少し前までは、YouTuberという職業なんて考えもしなかったことです(今後YouTuberが仕事として定着することとは別として)。

 

今は職業という考え方が、

「働いてお金をもらう」から「価値の提供をし、それに見合った報酬をもらう」という価値観に変わってきつつあるということです。

 

それは決して学問的なことでなくても、お金の稼ぎ方でなくても、構わないのです。もちろんこれらに価値を感じる人は多いとは思いますが、多いことと稼げることは全く別の問題です。

 

今は価値を提供出来る人が価値があると思って下さい。

 

自分の勝ちパターンを見つける

言わずもがな、発達障害の方の強みは、自分の興味あることを突き詰め、とことんまでやることです。

 

ですので、興味あることと【同じことに興味がある人に価値を提供する】という意識も合わせて持って、突き詰めていくことはお金を稼ぐ1つの手段になりえます。ここまでがセットで発達障害を持つ方の職業における勝ちパターンなのです。

 

お金を稼ぐことが一番なのではなく、生計を立てる手段を持てる可能性があること、またそのことを通して生きる自信を、そういった方法を通しても持てる可能性があるということなのです。

 

ですので、あえて言います。

 

究極の安定職業とは、

 

【価値を提供出来る存在になること・またはなろうとすること】

 

です。

 

残念ながら企業における価値を安定して提供することはどんどん難しくなってきています(一人になんでもさせようとする企業で発達障害を持つ方はストレスなく働けるでしょうか?大きな企業で上司が変わったとしたら、今まで順調だったとしても今後も評価は安定していると言えるのでしょうか?)。

 

あくまでも企業は1つの財布として考え、そのことプラスαを提供出来ることを意識することが究極の安定になると考えます。そしてそうやって得た経験は企業にとっても、コスト意識であったり、コスパということでメリットがあると考えるのですが、いかがでしょうか?

することによって場所を分ける

今回はご本人からのご相談になります。

 

【作業でも宿題でも最後まで終わらせられない自分】

 

に対してどうしたらいいかというご相談について今回はお答えしたいと思います。

 

場所とすることは条件付けされている

人によるとは思いますが、人は普段することと場所とは強く結び付けられています。

 

例えば、会社は仕事をするところだし、学校は勉強をするところ(人によっては友だちとだべるところ)、そして家は寝たりお風呂に入ったりと、休む場所であることが多いと思います。

 

そのため、家で仕事や勉強、または自学自習で始めた勉強をしようと思うと、難しいのです。だから家で勉強や作業、仕事が出来ないのはある意味当たり前なのです。

 

人は場所と普段していることが結びついている生き物だと理解しましょう。

 

場所と作業を条件付ける

そうであるなら、何かしたいこと、それが勉強や仕事、作業であるなら、それをするための場所は新たに設定する必要があります。

 

例えばどうしてもお金が出せないというのであれば図書館でしょうし、多少お金の融通が効くなら、スタバなどの外のカフェスペースなどを活用してみましょう。

 

また成人の場合の仕事は会社でしたらいいかと思うのですが、

・残業すると『光熱費がお前一人のためにかかる』と言われる

・残業すると本来他の作業のために残っているのに、他の仕事を頼まれる

ということがありますので、こういった場合でも場所を変えることは有効です。

 

本当はご自身で、「自分が○○をするのに一番いい場所」を考えてもらうのがいいのですが、少しだけこんな場所もあるということをお伝えするなら、イオンなどのフードコートや、コワーキングスペース、ネットカフェなどが考えられます。

 

最後のネットカフェはマンガやネット、動画などの誘惑に負けそうな方は使わないことをお勧めします(笑)

 

まとめ

人間は場所により、することが条件付けられている生き物です。

それを責めたり、必要以上に反省するのではなく、場所を切り替えることで、上手に自分の行動をコントロールする術を覚えて行きましょう!

療育とは?発達障害への療育の内容とその効果

療育と一言で言っても、発達障害のお子さんへのアプローチには様々な方法があります。

 

今回はいくつかよく使われる方法をお話したいと思います。

 

TEACCH

Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren」(自閉症及び、それに準ずるコミュニケーション課題を抱える子ども向けのケアと教育)の略で、米ノースカロライナ州で開発されたASDの方に対する支援プログラムです。

 

TEACCHでは、見通しを持つことが苦手な自閉症児への支援プログラムとして開発がスタートしました。お子さんが混乱を起こさないために、教育場面と家庭場面とでルールを統一したことが画期的であったと言われています。

 

ASD傾向のあるお子さんは、「いつ」「どのタイミングで(切り替え)」「どこで」「何をするのか」「どうなったら終了なのか」を、識別したり、区別することがとても苦手です。

 

そのため、TEACCHプログラムでは、目で見て分かる構造化という技法を使い、今することと終わりのタイミング、次の課題がひと目で見て分かるようになっています。

 

このように、お子さんは左にあるカラーボックスの上の段から課題を始め、1つ終わったら次の課題に移ります。最終的に一番下まで来たら、そこには次の場所への移動指示カードがあり、それを持ち、次の場所(休憩場所であったり、お茶を飲む場所であったり)へ行き、その時その時に何をすればいいのかを、場所、時間、区切り、そして内容とが全て繋がっているものを提示していきます。

 

そのため、最初にご本人が行く場所に連れて行ってもらったり、カードを受け取ることで、これら一連の流れがスタートすることになり、また場所に行けば、何をすればいいのか一目瞭然です。

 

これを早期から行うことで、ASDのお子さんは身の回りのこと、例えば授業の準備をする、親に見せるプリントを出す、宿題をする、おやつを食べる、などが一連の流れとして理解出来るようになります。これをすることにより、先におやつや先にゲームをすることがなくなるのです。

 

ただし、これは一定訓練を受けた専門家が行い、それを保護者が見て学ぶことで、一貫したものになります。

 

またこの構造化には視覚的な構造化というものもあります。

カードを提示される際も、そのカードには絵が書いてあります。

これは、次にすることを視覚的に表したものです。

ASDでも自閉症と診断されるくらい重たい場合はこういったものも使いますが、例えばADHDで興奮した時に、【歯を磨く】というルールを作った場合には、口頭で伝えられるよりも、この絵カードで視覚的構造化(手がかり)を示された方が、ご本人としても納得し、動きやすいようです。

 

療育はどこで受けられるのか

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushien/dl/setdumeikai_0113_04.pdf

入所サービス、通所サービス、それぞれにおいて、医療型と福祉型に分かれています。

療育を受けられる施設はこれらを地域名と合わせて検索すれば調べることが出来ます。

 

ただ、メールでもご紹介しているように、どうしても行政サービス(補助金を受けていることも含めて)の枠組みでしか出来ないことであったり、十分な支援員が居ないというのも現状なのです。

 

PECS

PECS(Picture Exchange Communication System)とは、絵カードを用いた代替コミュニケーション手段です。

自閉症やASDにかぎらず、

・自発言語に乏しい

・自発言語出現に時間がかかる(分かっているが言語化までのプロセスに時間を要する)

 

場合にもよく使われます。

基本的には上記した、視覚的構造化とよく似ています。

 

日常的によく使われる単語や行動、欲求などをこのようにカードにして、コミュニケーションを取ります。

 

こうすることで、適切な単語が思い浮かばない、文章化しにくいお子さんでも、意思疎通することへの抵抗を減らすことが出来るのです。

 

まとめ

このようにいくつかの技法をご紹介しましたが、一番はお子さん本人が楽に生きられるようになることです。全ての技法はそのために存在します。

 

今でこそ色々知られるようにはなってきましたが、まだまだ正しい活用がされているとは言い難い状態です。まずはこういった技法があることで安心をし、適切な療育を受けられるようにしてもらえたらと思います。

 

そしてその療育の先には、ご本人のしたいことや進路選択などありますので、その際にはご相談いただけたらと思います。

 

発達障害の人が仕事を作るという発想

発達障害の方が雇用されると考えるとどうしても前回お伝えしたようなことを避けて通ることは出来ません。

 

しかし、一方でこれは相談を受けたわけではないので、一部どころか主観まみれかもしれませんが、とある業界では発達障害を持っている方が活躍されている場所もありますので、こちらを今回はご紹介したいと思います。

 

社長という選択肢

その業界とは、経営者です。

簡単に言うと、お金をもらっている側だと、発達障害の方は自分に合わせて仕事を調整してもらうことは難しい(『自分だけが楽をしようとするな!』などと言われてしまう)のですが、逆にお金を払う側になれば、「給料払っているんだから、フォローはちゃんとしてよ。逆に仕事なくなると困るのあなただよね」と立場を上から言うことが出来るのです。もちろんあえて上から物を言う必要はありませんが、ものの例えです。

 

要は人に使われるから、コミュニケーションが苦手なことが足を引っ張ることになったり、企業のやり方に自分を合わせなくてはいけないから、自分は浮いてしまうのです。社長であれば、それは社長だからみんなと違って当たり前です。

 

実は私自身色んな方とお会いするご縁をいただくことが多いのですが、結構経営者の中には、濃い薄いはありますが、発達障害の因子を持っている人が少なからず居られます。

 

またインターネットの世界のビジネスも習い、教えていますが、こちらの業界でもアフィリエイター(商品を紹介する人)と呼ばれる方やコンテンツホルダー(塾でやり方を教える人など)で、月収100万とか年商が億を超えている人の中には少なくない数の方が発達障害を持っているように感じます。

 

おそらくですが、1つのことをとことん突き詰めないと気がすまない性格が、ビジネスの世界と合致するとこういう能力を発揮するんだなと思うことがしばしばあります。

 

発達障害でも成功する経営者とは

誤解がないように、成功している全ての経営者が発達障害だと言っているわけではありません。

 

ただ、インターネットの業界では発達障害の方の割合が多いですし、経営者の中でも一定数居られます。

 

彼らの共通する成功の因子というのも簡単にお伝えしておくと、

・自分を外から見ることも出来る(突っ走るときがあったとしても)

・自分の足りないところ・苦手なところを理解している。

・それを補うための人やツールを知っている。

・上手く行くまで諦めない。

・上手く行かない場合はとことんまで分析する。

 

ということがあるように感じます。要は自分を知り、自分という車をよく乗りこなしているんですね。

 

なので自分を知ることは発達障害の方の社会適応の第一歩でもあり、全ての答えでもあるのです。自己の障害を認められない限り、その方はどうしても壁に、それも早い段階でぶつかります。

 

経営者と言っても

経営者と言っても、今は税務署に書類を2枚提出するだけで、「個人事業主」にはすぐなれます。従業員0でもいいのです。

 

先程少しお伝えしたアフィリエイターの方などは、人を雇っている人もいますが、自分でされておられる方も多々居られます。

 

なので文章を書く力が必要になりますし、そのためにはたくさんのインプットが必要なので速読をお伝えしているわけです。

 

自分を客観的に見るためにも文章を書くことは役立ちます。

まずは個人事業主という選択肢を考えてみてもいいかもしれません。

手帳を取得していても個人事業主にはなれます。

 

まとめ

究極社会に自分を合わせるか、自分に社会を合わせさせるかです。

ただ後者の場合は、ビジネスの根本であったり、あることを知らなければなりません。

 

これは塾生だけの内容なのでブログに書くことは出来ません。

入塾してからそういった選択肢が世の中にはあり、既に上手くやれている人が山ほど居ることも是非知ってもらいたいのです。

 

知らないだけで、あなたの生き方の選択肢は無限にあるのですから。

 

発達障害にあった仕事

発達障害を持つお子さんの保護者から多い相談として、『うちの子はちゃんと仕事に就けるんでしょうか?ちゃんと働けるんでしょうか?』というものがあります。

 

障害者枠での就労という選択肢もあるとは思いますが、最近はそれも厳しい現状があるようです。発達障害の子を採用するよりは、知的、身体の子を採用した方がいいと言い切る企業もあります。

 

今回は我が子が発達障害と分かった後、どのような考え方で職業選択をしていくといいのかをお伝えします。

 

基本的には逆算思考

発達障害を持つお子さんをお持ちの保護者の方はお分かりかと思いますが、正直発達障害のお子さんは頑固で、融通が効かなかったり、自分のしたいことが優先する傾向があるため、『その子が興味を持っているものを職業に』と考える傾向があるようです。

 

全てではないかもしれませんが、一部『どうせうちの子は言っても聞かないから』という思いも背景にはあるのかもしれません。

 

そのため、本人の興味があるものからという発想をされる方もおられるようです。

もちろんそういった考え方も必要です。何より人間ですし、興味あるものから選ぶのが一番いいと思うのはとても自然なことです。

 

しかし一方で、逆算、すなわちそのお子さんが将来その職業に就いて困らない状況であるのかどうか、そこからどんどん遡って行って、どんな方向に情報を提供するか(完全に誘導することは必要ないと思います)、そういう考え方をしてもらえたらと思います。

 

発達障害の特徴から考える

もう一つ覚えておいてもらいたいのが、発達障害の特徴である、

・コミュニケーションの難しさ→他愛ない話しになると上手く会話に入れない可能性がある。

・やることが決まっていると安心する→営業や交渉、コンサルタントなど調整が必要な仕事は向かない

・勉強は得意な子も多い→だからと言って、手に職をの考えで、看護師や介護職等につくと臨機応変さを求められ、資格を取る頃には他の道が選びにくくなる。

・公務員は比較的合う人が多い→面接だけの企業では通りにくくても、上記勉強が得意なお子さんもおられるので、試験の点数が良いため、それで入れる。クビもない。

・頭がいいからと言って、医学部・法学部というのも考えもの→これも上記したようにコミュニケーションであったり(論争で負けると裁判で勝てない)、衝動的であるために、手先の技術が必要な外科医は向かないなど

 

1つ1つ例を挙げればきりがない訳ですが、基本的には、

・資格を身につける=ただし、資格ビジネスに踊らされる(カラーコーディネーターとか職業に直結しないもの)のではなく、宅建、CADなどある程度サービス提供をする側が上に立てるものであること。またピアノの先生、空手道場の師範など、教えることが定型化されているものも合う。

・入るまでのこと=面接だけではなく、試験等で上げ底してもらえる公務員など

・実際の業務のこと=コミュニケーションがそこまで業務に反映されにくいもの。上記した、資格、入るまでは良くても、看護師等臨機応変さを求められるとしんどい場合がある。

 

※)ただしこれは2018年1月現在のものです。そのため、今後時計型のデバイスなどツールを使うことで改善される可能性があります。

 

ということになります。まだ現時点ではプログラマーなども合う仕事の1つだと思いますが、会社によっては非常に過酷な労働環境と聞きますので、それは分かった上でがよいかと思われます。似ているようですがSE(システムエンジニア)は相手との交渉があるので、向かない職業になると思われます。

 

職業についてきちんと調べる

例えば病院にはクローク業務というのがあるのですが、このクローク業務は病院によって業務が非常に異なります。

 

また定型作業と言っても、次々技術をマスターしていく必要があることもあるでしょう。

 

一番は保護者であるあなたが分かる範囲で職業を調べ、お子さんはお子さん自身で職業についてきちんと調べることです。

 

成人になって向いていない職業に就き悩んでいる人は、保護者も本人も事前調査が甘い場合が非常に多いです(もちろん時代の変化で元々合う職業だったのに合わなくなるなどは除きます)。

 

そのため、『これでもか!』というくらい調べて下さい。

あるいは直接尋ねに言って下さい。私のところに来てもらっても構いません。ほとんどの職業について調べ方をきちんとお伝えします。

 

まとめ

あくまで考え方なので、これが絶対の正解ということではありませんが、ご本人がしたい職業に就くことが必ずしも幸せとは限らないと言うのが正直な思いです。

 

興味あることは趣味でしてもいいし、ボランティアでしてもいい。

 

しかし仕事は向いているものでなくてはなりません。

阿漕と呼ばれようが、お子さんの将来のために渡す情報を精査するのも保護者には時には必要ではないでしょうか?

 

好きだからという理由でゲームの制作会社に入ることがご本人のためなのか?今のゲームの作り方は、以前とは比べ物にならないくらい煩雑です。

 

人と話すのが好きだから営業職に就かせるのがご本人のためなのか?営業とは売ってなんぼです。話すのが好きなだけではなく、ある程度の会話の誘導が出来ないといけません。

 

<もっと早くご相談いただいていたら>

そう思うことが多々あります。もちろん私たちの考え方が全て正しいとは思っていませんが、正しい考え方、情報の得方、職業の選択の仕方はお伝え出来ます。

 

もし悩んでおられるのであれば、ご家族だけで悩まず、是非正しい職業選択の仕方を知っているところにご相談下さい。

 

大人の癇癪。アンガーマネジメント法について

成人の発達障害相談を受けていると、「僕こんな本を見つけたんですが」とアンガーマネジメントの本を持って来られる方が居られます。

 

書いてある内容は本当のことだと思うんですが、発達障害の方にその方法だと伝わらん!と思うこともしばしばあります。

 

今回は発達障害の方のためのアンガーマネジメントでどういう風にお伝えしているのかをお話したいと思います。

 

怒りを感じることは悪いことではない

アンガーマネジメント系の本に多いのは、感情を感じるレベルでのアンガーマネジメントとそれを行動に表す段階でのアンガーマネジメントです。

 

どのご相談でも<怒りを感じることそのものは決して悪いものではありません>とまず始めにお伝えします。というのも発達障害の方の純粋さ(融通の効かなさ?)は、アンガーマネジメントの本のまんま解釈してしまい、「怒りを感じる僕はなんてダメなやつなんだ。アンガーマネジメントすべきなんだ」ととっても偏った捉え方をしてしまいます。

 

捉え方をするだけならまだしも、アンガーマネジメント出来ない自分に対して、必要以上の挫折体験を感じてしまうことがあります。

 

もうそれならいっそのことアンガーマネジメントのことなんか知らなければいいのに!と思うこともしばしば(汗)

 

偏った思考は人を不幸にしますので、本来は柔軟に「へ~そんな考え方もあるんだ。次のチャンスがあったら、一回試しにやってみよっと」と思ってくれるくらいがちょうどいいです。

 

発達障害におけるアンガーマネジメント

発達障害における怒りは、実は一般的なアンガーマネジメントの著者が言いたいことと、原因が異なる場合があります。というか多いです。

 

発達障害の方が感じる怒りは、予定していた通りに行かなかったことへの怒りであったり、ADHDの方が感じておられる、衝動的に受け止めてしまい、相手の意図とは異なって伝わっていることや、これらをコントロール出来ない自分への怒りだったりするからです。

 

ですので、発達障害の方におけるアンガーマネジメントとは、行動レベルでの怒りの顕現(表に現れること)をコントロールすることが主たる目的になります。

 

得か損か

よく出てくる説明ですね(笑)

発達障害の方に説明するときにこれほど効く言葉はありません。

<あなたはこの時に、この怒りを感じて、【直接相手にひどい言葉を言ってしまった】んですね。それでどうなりましたか?>「会社だったので、周りからびっくりした目で見られましたし、その後上司からも注意を受けました。また思い過ごしかもしれないですが、周りと距離が出来た気がします」

 

ここまで上手に説明が出来る人は本当に発達障害か疑わしいくらいですが、軽度の発達障害、あるいは薄い発達障害の方の例と思って読んで下さい。

 

<じゃあそれはあなたにとって【得でしたか?損でしたか?】>「僕にとっては損だったと思います」

 

という言葉が出てきたらしめたものです。

 

あとはどういった方法を使えば、自分にとって得な状況になるか、これを一緒に考えていけばいいということになります。

 

怒りの感情と怒りの行動の間にストッパーを挟む

最初にお伝えしたように、怒りを感じることそのものは決して悪いものではありません。正直コントロールも出来ないと思います。なぜなら人間だから。これは発達障害の方以外でも同じだと思います。

 

その方の気質であったり、育ちから来る性格的なものであるなら、怒りの感情を感じることは当たり前のこととして受け止め、その上でその感情とどう距離を取るか(数値化してみたり、今もその怒りは持続しているのかしていないのかを振り返ってみたり)、そして行動までの間にどれだけたくさんのストッパーを挟めるかだとお伝えしています。

 

要は、自分が損をせず得をするための思考法を、

怒りの感情     ココ       怒りの行動

 

ココにたくさん入れて置くんです。どれがその状況に合うか分かりませんが、どれか1つでもストッパーとして機能すれば、それ以上のトラブルにはならないのですから。

 

目的はトラブル回避であり、怒りの感情を沈めることではありません。

 

腹が立って仕方ないものは仕方ないんです。

 

なので、「顔洗って来ます!」と言って、その場を離れるもよし、「ちょっと頭冷やして来ます!」と言って、部屋を出ていってもいいんです。

 

相手からしてもその場で言い合いであったり、怒鳴られたりするより、距離を一旦置いて冷静な状態の相手と話す方がきっと楽なはずですから。

 

まとめ

どっちが得か損かを理解した上で選択出来る状況を作りましょう。

その上で、色んな方法を一緒に考えてあげます。一方的に『お母さん、こうした方がいいと思うな~』は、表面上は「うん」と言っても、腑に落ちていないときも多々あります。

 

なので【一緒に考える】んです。

 

選択肢をたくさん用意してあげましょう。

怒りを感じる刺激から出来るだけ速やかに、可能であれば相手に離れることを宣言してから距離を取りましょう。

 

物理的に離れたら怒りからも一旦は距離を置けます。

 

大事なことは怒りの感情のコントロールではなく、怒ったときの行動のコントロールであり、そのことによるトラブル回避です。

 

ここを間違えないようにしましょう。

 

親亡き後、子どもの未来を考える

『自分が居なくなった後、発達障害を持つ我が子はどんな生活をしているのか?』

『その時に困らないためにどんな準備が必要で、今出来ることとは何なのか?』

『何を助けてもらえて、何を助けてもらえないのか?』

 

こういった質問が跡を絶ちません。

おそらく、これ以外にも気になることがあるかもしれません。

 

以降何度か取り上げますが、今回は親亡き後、お子さんがぶつかるであろう壁と、それに対する対処法について一緒に考えて行きたいと思います。

 

仕事のこと

一番はやはり仕事のことです。

日中何をして過ごしているのか?生計はどう立てて居るのか?

ということにも繋がって行きます。

 

発達障害をより深く理解するためのメルマガでも日本における行政が、発達障害者への支援として急ピッチで準備をしていることはお伝えしていますが、実際の現場の支援とお金の動きは乖離しています。

 

正直言って、行政(国)は『金だけ出しておくから個別の指導は各企業ですべき』であったり、『専門の機関を使って上手に支援してよ』と、お金を出しておけばいいスタンスであることが多いです。

 

では、実際発達障害を持つ方が働く現場はというと、発達障害のことを理解していないために、ご本人にとっては過剰なストレスであったり、負荷を受けながら働いている、あるいは退職に追いやられることがほとんどのようです。

 

逆に刺激がなさすぎる(注:発達障害への支援は基本的に刺激を減らし、することが視覚的に理解しやすい環境を作ることが最優先されるため)であるとのお声もお聞きします。

 

そもそも親亡き後に、定期的に仕事に行けているのか、あるいは、ご自身で問題を解決しているかというと、かなり厳しいことが多いようです。<ようです>というのは私が年間1000人ほどお会いする中ではということに限るからです。

 

大企業であれば、退職勧告を受けずに済むとは言え、いわゆる閑職であったり、ご本人にとってストレスが多い職場に転属させて自発的に退職をさせる場合も最近では増えてきているとお聞きします。また企業の吸収合併に伴い、人員整理させられることもあるようです。

 

いずれの場合でも仕事について、行政や企業が準備をしているのを待っていられるかというと正直厳しいというのが現状です。

 

お金の管理について

次に気になるのがお金の管理についてでしょう。

仮にですが、あなたのお子さんにADHD(注意欠如多動症)があるのであれば、衝動的なお金の使い方であったり、クレジットカードを持たせることにより、大きな買い物をしてしまうリスクは在りえます。

 

成人後見人制度等を使うことにより、一部リスクを避けることは出来ますが、早めにお金を使うことに慣れておくか、誰かに管理をしてもらうのか(それもご本人が納得する形で)は考えておいたり、準備をしておく必要があります。

 

細かい話になりますが、賃貸に住んでいるのであれば、近所とのトラブルや、契約、退去等の際に、不要なお金を搾取されてしまう可能性も考えなくてはなりません。

 

上記したように仕事をしているのであれば、それだけで足りない可能性であったり、障害年金のことも知っておく必要があるでしょう。

 

障害年金のこと

発達障害でも障害の度合いによっては障害年金を受給が可能です。また、同じように「等級」という言葉を使うため混同しがちですが、障害者手帳の等級と障害年金の等級や判定は全くの別物です。

どちらの等級も、重いものから1級、2級という等級がありますが、制度が異なるため認定基準は異なります。重なる内容が多いとはいえ、それぞれ状況が異なるので、相談・申請してみないことにはどの等級にあたるのかなどは分からない場合が多いです。またこれはご本人(やご家族)の意思で行うものなので、親御さんが生きておられるときに手続きをしていれば安心ですが、亡くなった後にお子さんが自発的にその情報にたどり着き、手続きを取ることは難しい可能性が高いです。

まずは実際に年金事務所や、無料相談を行っている社会保険労務士(社労士)などの事務所に相談してみることをおすすめします。生き改塾では社労士さんのご紹介も行っています。

 

お金の管理の大原則

発達障害を持つ方の場合、ぶつかる壁として大きいのが、メモリの小ささによる見通しの難しさです。

 

つまり、月の収入で20万もらったから、すぐに20万円使える!と思ってしまうのが(極端かもしれませんが)発達障害の特徴なのです。

 

そのため、家賃などの固定費

【固定費例】

・家賃

・保険代

・携帯電話代(パケット定額などの場合)

・ローン、借金

 

と、月によって変動する変動費

【変動費例】

・水道光熱費

・食費

・娯楽費

・雑費

などをちゃんと理解し、それをこまめに分けて使っていく必要があります。

 

よく生き改塾のサービスの一環としてお伝えしているのが、あらかじめ封筒です。

 

お給料をもらったら、まずは固定費の【家賃封筒】に5万円入れ、次に、【保険代封筒】に3万円入れ、というように上の固定費の項目ごとに封筒を分けて作り、先に入れてしまう方法です。

 

次は残ったお金を変動費の【水道光熱費封筒】に年間使っている金額の平均月額使用料を入れ、【食費封筒】は【食費封筒1週目】に12500円、【食費封筒2週目】に12500円、と4週間に分けて入れます。外食をする場合も封筒のお金を使い切ったら、もう後は塩むすびです。これくらいまでして、初めてお金の使い方を学習してくれます。

 

余談ですが、給料の中から預貯金をする場合は、私の場合は固定費の1つとして【貯金封筒】を作りそこに1万円ずつでもいいので、先に入れることを教えています。

 

こうすることでいざというときに使えるお金を貯めておくことを学習するのです。

 

 

メモリが小さいために先のことを考えて、今どのくらいまでなら使っていいかを考えることは苦手なので、給料日に実際のお金を手元に置き、封筒に入れていくことを習慣化付けることをお勧めしています。慣れてきたら、固定費=クレジットから自動的に引かれるお金と位置づけ、通帳の残高で「これだけは必ず残しておく金額」を決めて、残りのお金を引き出し、上記の変動費のところから始めたらいいでしょう。

 

最初は現物で練習が一番だとお伝えしています。

 

トラブル時には

お金の項目でもお伝えしましたが、全ての状況をあらかじめ網羅して、準備しておくことは難しいです。

 

ですので、困ったことが突発的に起こった時のことは、『まず、この人に相談するのよ』ということを伝えておくことが大事です。

 

それは後見人であることもあるでしょうし、ご家族、親戚のこともあるでしょう。

 

一番やってはいけないのが、その場で何かしらの判断を下してしまうこと。

 

例えば痴漢の冤罪(濡れ衣)を着せられて、それを晴らそうとするために、警察についていくだとか(正解はすぐに弁護士に連絡をする)、近隣トラブルの場合、直接伝えに行くとヘタをすると怪我をしたり、さらに騒音を立てて来るなどひどくなる場合があります。すぐに判断せず、困った時に相談出来る相手で、しかも親御さんであるあなたが信頼を置ける人を必ず数人はご本人と繋いでおくようにしましょう。

 

最後に

お金の項目でもトラブルの項目でもお伝えしたように、今の日本の行政は発達障害の個性を社会や企業に合わせさせることに目が向きがちなようです。

 

また私も知っている一部当事者団体は権利を過剰に主張しすぎてしまうために、煙たがられているのも知っています。

 

適度な支援というのは本当に難しく、親亡き後というのは本当に心配なことが多いかと思います。

 

そのためにも、コミュニケーション力については、最低限困らないだけのものを持ち、またお金の稼ぎ方がいくつかあることについては最低でも知っておき、ご本人が選択出来るようにしておくことが、本当の親亡き後に、発達障害を持つ方ご本人が困らないためには必要ではないかと考えています。

 

治療の予後が良い方の特徴

以前も簡単に、ご本人に発達障害が(例え軽度であっても)ある自覚がある方の方が、治療は早くより適応的になりやすいとお伝えしました。

今回は、予後の良い方の特徴についてお話したいと思います。

自覚がないと困り感も持続もない

発達障害における治療とは「自己に気づき変容すること」です。そのため、自己に気づかない人はそもそも変容する必要性を感じませんし、何より自分の苦手なところと向き合わされる治療を避ける傾向にあります。

逆に自覚があり、なんとかしたいと思っている方は成人、思春期を問わず、しっかりした目的意識のもとに、また治療者を信頼してくれ、驚くほど、コミュニケーションの質の改善や、ストレスの軽減を体験されておられます。

当たり前のことですが、ガンでも発達障害でも治療にしんどさが伴う場合、よほどの価値を見出さないと継続は難しいです。

そのため、何度もお伝えしているように、ご本人の困り感(ニーズ)というものは、発達障害の治療において、大きな資源となりえます。

いかにして困り感を持ってもらうか?

結論から言うと、ご本人が困るまで待つ、ということです。

下手に家族やパートナーから指摘されると、むっとするだけではなく、逆ギレされる場合もしばしばお聞きします。

唯一発達障害のことをご家族から伝えることがあるとするなら、それは「ネットで不確かな知識を得てしまい、それにより傷ついているとき正しい知識を持っている専門家に繋ぐ場合」のみです。

我々臨床心理士や精神科のドクターなどに繋ぐ場合ですね。

本当にみなさん驚かれるのですが、いくら保護者がネットの無責任な書き込みを見ても、ご本人にとっては落ち込むだけで意味がないと何度も伝えても見ていたお子さんが、私と5分話しをしただけで、ネットの情報を見なくなり、正しい情報を得るために、本を調べだしたと言うのです。

そのくらい、専門家というのは力がある、ということが言いたいのではなく、専門家はそうやって活用するものだということです。

このようにネットの知識だけに偏り、かつご本人が振り回されている場合は、『正しい知識を得るために』発達障害のことを話題にする必要はあります。
逆にそれ以外では、一定思春期以上になって、周りと違うことを気にされている状態のときには、発達障害の特徴や欠点を挙げて、『ほら?あなたに当てはまるでしょう?』と言う必要は全くありません。

なので、出来るだけ保護者とご本人の関係が壊れないように発達障害への正しい知識をご本人が得ることが、一番の治療方法ということになります。

具体的な方法は?

以前も何度か述べているバイトに行かせるのも1つの手です。
もちろんバイト以外にも色んなコミュニティに所属することで、フィードバックを受ける機会は出てくるのですが、例えばサークルなどには参加義務はないので、フィードバックを継続的に受けられる環境に身を置くというのは大事なことになります。

バイトだけではなく、(ご本人が興味を持って始めた)習い事であったり、オンラインゲームであってもパソコンの向こうの相手とトラブルになることもあるので、そういったことが続いて、悩んだときが、受診の一番いい機会だと我々はお伝えしています。

よく私が伝えるのは、ご本人に対して<キミには得意、不得意の差が大きくて、人は大体得意なところで相手を見ていることが多い。だから不得意なところは『サボってる』と思われることもある。そういった誤解も嫌だろうから、ハッキリさせるために、心理検査を受けると、能力の得意・不得意は分かるようになるよ>と伝えると、かなり高い確率で(個人的には100%です)気持ち的には前向きに調べてみたいと思うようです。

保護者は優秀な営業マンであって欲しい

最終的にご本人のことを一番よく見ていて、どういうニーズを持ちやすく、どういう環境に身を置けば困り感を持ちやすいかを知っているのは保護者です。

そのためには、保護者は優秀な営業マンでなくてはなりません。

直球で『あなたにはこれが足りないから、これが必要なのよ』と売りつけても、ご本人はその気にも、買う気(治療を受ける気)にもならないのです。

もちろんあなたのお子さんなので、素直に言うことは聞いて欲しいし、直球で伝えたいこともあるでしょう。

しかし、大事なことはご本人が困り感を早期に持ち、積極的に治療を受けようと思うこと。

そこは割り切り、正直であることよりも、ご本人が継続して治療を受けたくなるような環境に導く段取りを考えてあげて下さい。

 

そのためには、少しずつ噛み砕いて説明をしたり、困っていることを助けたいと思っていたり、得意不得意のギャップがあることであったり、それを正しく調べるにはどこに行くとよいのか、それらを丁寧に伝えていく必要があります。

 

必要であれば、もちろん我々からもご支援致しますので、その際にはご連絡を下さい。

 

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

とかく2017年は発達障害という単語をよく聞き、また解決に向けて動き出す組織(や行政)が多い一年だったと感じています。

正直多くのサイトや他社さんをじっくり読ませてもらっていますが、本質的なところの解決には至っておらず、マンガでごまかしたり、なんとなくふわっと「よくなりますよ~」感を出したりと、個人的には納得しにくいコンテンツが多かったと感じています。

もしかしたらこういうことを書くと同業の方やそのサービスを気に入っている方からは嫌われるかもしれません。

我々はそれでもいいと考えています。

一番の目的は発達障害を持つ方が気持ちよく生きていける社会を作ること。

そのために、生き方改革塾はさらなる発展を皆様にお約束致します。

よくあることですが、表面的な営業よりも、大事なことはお相手の方が明確に問題が解決出来たり、メリットを享受したという感覚です。

就労支援という生活の安定です。

そこに繋がらないふわっとしたコンテンツは削り、本当に発達障害を持つ方のお役に立てるコンテンツを配信していきますので、今年も何かを取りに来てもらえたら嬉しいです。

人生は選択の連続です。
ここにはあなたの必要な情報をたくさん詰め込んでおきます。

是非、多くのものを得てもらえることを、心から祈りつつ、今年の抱負とさせていただきます。

今年もよろしくお願いいたします。

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