CURRICULUM生き方改革塾カリキュラム
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第5回CURRICULUM

CAT5 補足

○スマホ・タブレットを与える時の注意点

これまでも伝えて来たように、スマホやタブレット、パソコン(以下デバイス)は、うまく使うことで、発達障害のコミュニケーション力を補ってくれたり、スケジュールなど長期の見通しを要することを、非常に簡単に管理してくれたりする、便利なツールです。

一方で、ゲームやYoutubeなどを見始めてしまうと、ずっと見ているということも、同じくらい保護者からのご相談として聞いています。

これでは、使い方としてもったいないので、行動分析学に基づいた、デバイスのコントロール方法について伝えます。

①先に便利な環境にしてしまう

以前からもお伝えしているように、まず家庭のインターネットの環境をWi-Fiにしてください。これは通信費用を抑える目的でもありますが、先に子どもにとって便利な環境にしてしまうほうが、後から制限をするよりも、遥かに簡単に行動管理がしやすくなるためです。

まずは
・通信費用を抑える
・お子さんの行動を管理しやすくする
ために、家庭内の通信環境をWi-Fiにしてください。

BUFFALO WiFi 無線LAN ルーター WSR-2533DHP/M-CB 

こういったもので十分です。

当然家庭内がWi-Fiになったことはお子さんに伝え、自宅にいるときにはWi-Fi接続にするように伝えて下さい。スマホやタブレットだと、Wi-Fiが繋がっているところでは、自動的にWi-Fiを優先して繋ぐ設定もありますので、設定方法については「スマホの機種 Wi-Fi 優先」などのキーワードで検索して見て下さい。

自宅でWi-Fiを使うようになれば、小学生だとほとんど外でスマホを使うことはないはずですし、中学生・高校生でも3G(ギガ)もあれば、通信容量としては十分(しかも後述するゲームには不十分)です。家庭内の環境をWi-Fiにしたのと同時に、ご本人の通信容量を3G以内に収めるようにプランを変更して下さい。

また家族で通信容量を分け合っている場合は、本人だけ別プランになったとしても、容量を3Gで収まらざるを得ないようにしておきましょう。

②枠組みを設定する

家庭内においてはWi-Fiを優先という設定をしたのには経済的なこと以外にも理由があります。

実はWi-Fi接続の方が、お子さんがゲームをする際に、通信が早いのです。

家庭内においてはWi-Fiを優先という設定をしたのには経済的なこと以外にも理由があります。

通信が早いとどういいかというと、ゲーム世代の方には分かってもらえるかと思いますが、通信が早いと対戦ゲームにおいては、非常に有利になります。

例えば今2018年6月末現在では、荒野行動というゲームが流行っていますが、これは100人が同時にオンラインの世界で戦うゲームです。ゲームの詳細は調べてもらうとして、こちらが通信が遅いとすぐにやられてしまって、勝てません。

そのため、出来るだけいいスマホ、いい通信環境の方が、同じ腕前なら、強いのです。

当然お子さんとしてもそのことは理解していますので、家庭内がWi-Fiになったら、喜ぶはずです。

こういった【ご褒美】を先に与えておくことは、これから伝える枠組みを抑える際に非常に有効です。

次に設定すべきは枠組みです。

こういった【ご褒美】を先に与えておくことは、これから伝える枠組みを抑える際に非常に有効です。

枠組みとは、

【この範囲ならOK】

という範囲を設定することです。

先程、場所については、「自宅で」という枠組みを付けました。スマホの設定、自宅だと早いネット環境、通信費用も家庭内Wi-Fiなら無料ということになれば、Wi-Fiを使わない理由がありません。

次は時間を設定します。

まずは夜の制限時間を決めます。
小学生なら21時くらい、中学生高校生でも遅くても23時くらいまででしょうか。

Wi-FiはAC電源で動いているものが多いので、制限時間になったら電源を抜き、金庫にでも電源アダプターごと入れて下さい。

これはもちろんご本人が開けられないようにしておいて下さい。

こうすることで、家庭内のWi-Fiの時間は強制的に23時くらいまでにはなるはずです。
ただし、やるなら徹底的にすることです。

電源抜き忘れ等がないようにして下さい。

場合によっては、スマホを回収することも必要です。

ご本人は「アラームが・・・」とか言うと思いますので、目覚まし時計を買って渡しておきましょう。

現時点で、
・深夜にスマホを触っていて、朝起きれない
・しかも学校に行ってないにもかかわらず、家でゲームをすることを許容している

場合は、速攻上のように、枠組みを明確にしてあげて下さい。

だらだら引き伸ばすことは、ご本人が「あ、これでいいんだ」ということを、誤って覚えてしまうことに他なりません。

このために、先にWi-Fiの環境を整え、Wi-Fiの便利さをお子さんに分からせたのです。

こうすることで、親子で対立するかもしれませんが、それについては一歩も引かないで下さい。

引く必要はありません。

そもそも夜中にスマホの光を目にすれば眠りにくくなることは研究でも知られていますし、それを許容した上で、朝起きれないのは、本末転倒もいいところです。

まずは保護者自身が枠組みを明確にし、100%夜はWi-Fiの電源は必ず抜くなど徹底的にして下さい。

発達障害のお子さんは残念ながら、ご自身で線を引くことがとても苦手です。

なので、外から枠組みを作ることで、線引を学んで行く必要があるのです。

ゲームについても同様で、家庭内の制限時間以降にゲームを持っていること自体が問題なので、まずはきっちり回収していきましょう。

最初は嫌がったり抵抗するかもしれませんが、『うちではこういうルールなので』と断言することが大事です。

ゲームについても同様で、制限時間になったら回収をするようにします。

多少は『管理が面倒だな』と思うかもしれません。

しかし、今ここで妥協してしまうと、お子さんはずっと

 

■何ならしてもOKで、何をしたらダメか■

 

ということを経験しないまま大人になります。

全てではありませんが、学校場面で見ていると、多くの不登校はこの保護者の
・管理が面倒
・仕事が忙しくて、そこまで手が回らない
というちょっとした気持ちの積み重ねが、招いている場合が多いです。

まず枠組みがしっかり出来ているのかを振り返って下さい。

また、夜回収は分かったけど、次に繋ぐタイミングは?ということも、よくご相談を受けます。

基本的には登校をしていることが前提ですが、帰って来て宿題が終わった後や、宿題後におやつ、そのときに繋ぐ等ルールを決めておいてあげたら、お子さんは安心します。

くれぐれも、明らかに頑張っていない、体調が悪い等で学校に行ってないのに、ゲームやスマホは出来るようにはさせないで下さい。

これは、お子さんが一番
・やったことや頑張ったこと
・やらなかったことや頑張らなかったこと
の結果の差が分かりにくくなり、混乱を与えます。

したことと、結果がちゃんと分かるように、線引はちゃんとするようにしましょう。

整理をすると

・Wi-Fiを繋ぎ、便利さを体感させる
・枠組みを設ける
・小学生で15時~21時くらいまで、中学生以降で17時~23時くらいまでWi-Fiは繋がっている状態
・上記以外の時間は電源を抜き、金庫に閉まっておく

がお子さんのデバイス管理には必要なことになります。

 

※)このカリキュラム作成後に、上記バッファロー社のルーターには「ペアレンタルコントロール」という機能があることが分かりました。

 

これは時間帯によって、ルーターを使える時間帯を制限したり、繋ぐ先によって繋げられる時間帯をコントロールするものです。

子どもは就寝時間から翌日15時まで使用不可、親御さんは24時間使えるというように設定も可能ですので、こういった機能を使うのもオススメです。

ただし、設定は少しめんどくさいかと思いますが、それも含めてお子さんのためと思って取り組んで下さい。

参照 ペアレンタルコントロールとは何ですか?

【補足の補足】

○ゲームアプリの管理について

『デバイスを渡すと、本来の目的以外のゲームやYoutubeを見始めて止まらない』という保護者の方もおられます。

これについては、まず

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
客観的事実を抑える
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必要があります。

主観で、『ゲームをしている』となると、発達障害のお子さんに限らず、上手に交わそうとします。

そのため、客観的とは、

■アプリの使用量を測定すること■

です。

アプリの使用量は以下の方法で調べることが可能です。

Datally(GoogleLLC開発)
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.freighter&hl=ja

iOS
「設定」>「モバイルデータ通信」>「モバイルデータ通信の使用状況」

で確認。

こういった客観的な通信量で、どれだけゲームをしているのか、または一日の使用時間等を調べることが出来ます。

どうしてもデバイスを渡してしまうと管理出来ないという場合には、スケジュール管理などはパソコンで(保護者も見える形で)し、スマホゲームはゲーム機として渡してしまい、割り切ることも一つの線引になります。

臨床心理士へのご相談(以降卒業までご利用可)